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《GGA優勝者コラム》
「自分ならできる」を信じて走り抜けた10ヶ月― 起業家の私がG’sでやり抜いた3つのこと

SCHOOL LIFE

2025年5月に開催した、G’sの卒業制作デモデイ『GLOBAL GEEK AUDITION(GGA)』。

今回は、そのGGAにて、優勝&オーディエンス賞のダブル受賞を果たしたADAコース第2期(※)卒業・木下直美さんより、入学前~GGA、その後に至るまでの10ヶ月を振り返るコラムをご寄稿いただきました。
※ADAコース:2024年~2025年にかけて開講していた女性起業家向けのコース。

起業家として事業を伸ばす中で感じていた葛藤、そこから「自分はまだ成長できる」と信じて飛び込んだG’sでの日々。
1,700時間の学習の裏側や、やり切るために実践してきたリアルな工夫が、率直な言葉で綴られています。

「本気で学ぶとはどういうことか」
「G’sをどう使い倒すと、事業につながるのか」

これから挑戦する方にとって、きっとヒントになるコラムです。ぜひご覧ください。


木下直美さん

木下 直美さん

Naomi Kinoshita

G’s ACADEMY(現 G’s) ADA第2期

台湾×日本ハイブリッド起業家。不動産業界、リクルートを経て、組織開発・人材育成を支援。現在は、AI×HRで、250チーム・3,000人の育成支援経験を凝縮した、チーム運営OS「CoreUniq」を開発・提供中。企業の人材育成と組織変革を支援するHRテックスタートアップ「Givin’ Back株式会社」を運営。

0. プロローグ

「自分は、もっと成長できる」

起業3年目。事業を次のステージに進めるために、超えなければならない壁があり、クライアントの課題解決を支援する中で、「もっとできるはずだ」という想いがずっとあったんです。自分も、事業も、大きく成長しないとこの壁を突破できない。心底そう思っていました。

正直、すでに3つの講座を同時に受けていたし、時間的制約も頭をよぎり、「本当にできるのか」「無謀じゃないか」って、葛藤しかありませんでした。でも、覚悟を決めて起業した自分がいたから、乗り越えるべき壁があるなら、それはチャンスだと思って、G’sに飛び込みました。

自分が技術を身につければ、クライアントへの価値も、事業の可能性も広がるという確信に近いものを感じていたので、周囲からは「難しい」「無謀だ」と言われながらも、あれは自分を成長させてくれる最高の機会だなと思っていました。その結果、10ヶ月で1,700時間の学習を積み、GGA優勝とオーディエンス賞のダブル受賞。でも、本当に手に入れたのは、トロフィーではなく、事業を次のステージに進める力だったなと振り返ってみても、そう感じています。

あの時の自分の選択を、正しかったと証明したかった。それは、確固たる信念からくる執念でしたね。それだけの強い気持ちと覚悟を決めていたんだと思います(笑)

そんな起業家として成長するために、この10ヶ月で実践したことを、3つに絞ってお伝えしたいと思います。これを読んでいただける方に、少しでもヒントになれば嬉しいなと思います。

1.「やらなきゃ」を「夢中」にする環境づくり

まず最初に取り組んだのは、「続けられる仕組み」を作ることでした。

覚悟はありました。でも、覚悟だけでは続く気がしていなかったので、実は、G’sに入る半年前からスケジュールを組んで準備を徹底していました。朝8時から10時の2時間、夜は19時から23時の4時間、土日は各8時間。週46時間。理想ではなく、「この時間なら絶対に確保できる」という現実的なラインで設計して仕組みにしないと、自分は乗り越えられないと思っていたので、事務局の方に面談の時から相談して、「このスケジュールだと無理ないですか?」って聞いていたぐらい、しっかり事前準備をしていたんです。それぐらい入学前は、気合い入ってましたから(笑)

でも、初日にしんどすぎて衝撃を受けて気づいたのが、「ストイックにやるだけじゃ、絶対に続かないな」って速攻思いましたね(笑)だから、捉え方を変えるように意識をしたんです。「やらなきゃ」ではなく「どうやったら、この筋トレを楽しめるか」。激しい筋肉運動なのは、変わらないから、楽しめる仕組みに変えないと続かないと思ったんです。

だからこそ、時間を分割しました。一気に5時間ではなく、朝と昼と夜に分ける工夫をすることで、集中力も維持できるし、しんどくならないで楽しめる工夫。これが続けるための第一歩でした。

次に、毎週、READMEに振り返りを書くようにしました。「今週は何時間やった」「何ができるようになった」を記録する。小さな成長でも、積み重ねが見えると自信になります。

何より大きかったのは、「自分の作りたいサービスの部品を作る練習をしている」という意味づけがあったこと。単なる学習じゃなくて、自社サービスの作品が何がいいかを模索しているという実感がモチベーションになり、どんどん色んな部品を作ってみて試していく過程が楽しかった。そう意味づけを意識して、目的を置いていたことが、「頑張らなきゃ」という義務感ではなく、自分たちの可能性を切り開いてくれる仮説検証期間としての楽しい時間になりました。「こういうのは、サービスとして成り立つのかな?」っていうのを常に試行錯誤していたので、1日で没にするのもあったぐらいで、パソコンのデスクトップにはボツの作品が山ほどありますね(笑)自分にとっては、すごく財産になりました!

それに、集中できる環境を作るために、周囲の協力も大きかったです。クライアントには「提供範囲を広げるためにプロダクトスクールで学びます」と事前に説明しました。皆さん応援してくれました。メンバーにも、とにかく事業の可能性を共有したら、私が集中できる環境を作ってくれて、一緒にプロダクトを磨いてくれました。チーム一丸とは、こういうことだよな——そう思えた時、すごく救われました。

そして、卒制期間の前ぐらいから、ゴールからの逆算で、長期視点としての目標を作るために、マイルストーンを作るようにしました。卒制期間からGGAまで、いつまでに何を達成するかを可視化する。顧客ニーズヒアリング、市場調査、プロダクトコンセプト設計、開発フェーズ、フィードバック収集、プレゼン資料作成…。営業出身ならではのタイムマネジメントとKPI管理で、今の現在地を確かめながら進めていきました。そうすることで、自分の進捗が見えたので、成長していくプロセスがゲーム感覚のようにクリアされていく感じになって楽しめる工夫が上手く回った感覚になりましたね(笑)

だから、私には、この仕組みを作ったことで「自分が成長できるプロセスが楽しくてやり遂げたい!!」という向上心を継続できるようになり、最初コード見ただけで、苦手意識がすごかった自分がここまで乗り越えられた自分を誇りに思うし、大体のことを乗り越えられる!っていう自分にすごく自信になっています。最高な経験になりました(笑)

次のポイントは、自分自身をもっと信じ切れるようになりたかったことです。

2.自分を信じ切るための鍛錬

起業家って、常に自分を信じて突き進むことが大事なんです。だから、もっと今以上に。自分を信じ切るために、私は2つのことを意識をしました。自分の決断スピードを上げること。そして、壊して作ることを繰り返すことです。

「プログラミングに集中すべきなのに、余計なことに時間を使っている」と思われるかもしれませんが、私はG’s以外の3つの講座を並行し、台湾での現地調査も行いました。

それだけ、高速にPDCAサイクルを回したかったから、同時に受けることで、色んな学びがどの講義でも吸収できて、Aで学んだことは、G’sに活かせるとか、G’sで学んだことは、Bの講義に活かせるみたいに、成長スピードを上げることができました。これが実は時間短縮の鍵だったんです。

その中でも、海外出張での市場調査は、事前に徹底的に調べて納得感を得ることで、開発中に「これで本当にいいのかな?」と開発するための納得感を得られて、開発への後押しができたんです。実際に行って、ヒアリングを繰り返したおかげで、自分の決断を信じられるようになり、「自分の決断を信じ切る」ための第一歩になりました。自分の仮説を持ちながら、市場調査を行ったり、ヒアリングをしたことで、開発したい方向性の決断に自信が持てるようになり、プログラミングを学んでいる期間に、たくさん小さく開発練習する部品も考えられるようになっていました。無理して行動しまくってよかったです(笑)

もう1つは、開発による大きな壁を乗り越えるトレーニングです。

ここまで来て、お気付きだと思いますが、私は、この開発を、起業家としてのトレーニングの場として使っていました。鍛錬の場ですね(笑)事業を作る上で、壁にぶつからないことはありえません。大事なのは、壁を避けることではなく、乗り越え方を知っていること。だから、壊れることを恐れず、むしろ意図的に「壊して作る」を繰り返しました。

とにかく作る。エラーが出る。調べる。質問する。直す。また壊れる。また乗り越える。このサイクルを何度も回すことで、「問題が起きても、逃げずに向き合っていたら、自分なら、絶対なんとかできる」という確固たる自信を身につけたかったんです——起業家に必要な「問題解決筋」が鍛えられていきましたね(笑)

私は、どっちかと言えば、決めたらやるタイプです。でも、苦手なものには心理的ハードルがあります。言い訳したくなる時もあるし、苦手なプログラミングとなれば、続けることから逃げたくなる自分もいると思っていました。それぐらい、コーディングに対しては、苦手意識があったんです。だからこそ、自分が絶対にやり切れる環境を作ろうと決めたんです(笑)

だから、作らない日、触らない日を作らないように意識しました。完璧に作ろうとしない。100%じゃなくていい。とにかく行動する、前進するということに意識を向けました。これから先のハードシングスを乗り越えるだけのメンタリティや経験を積んで、元気でご機嫌に向き合えるような起業家として成長したかったんです。「壁が来ても、自分なら乗り越えられる」という自信がついたのは、本当に大きかったですね。あのエラーコードの404とかが出たときのハードシングスの方が難関だったぐらいです(笑)

そして、自分を信じる力がついてきたからこそ、周囲も巻き込めるようになりました。

3. 圧倒的に行動して、周囲を巻き込む

最後のポイントは、周囲を巻き込むことです。一人で頑張るより、みんなで進んだ方が楽しいし、早い。これが、G’sで一番大事だと実感したことかもしれません!!

G’sでは、児玉先生との壁打ち、事務局への相談、Slackでの質問、原宿キャンパスへ直接行く。聞いたらすぐ解決できるスピード感が、事業を前に進める上で本当に助けになりました。

Tutorさん、同期の仲間、事務局の皆さん。支え合える関係がありました。私たちは自分たちでもランチ会を開催したり、年末に開発合宿をしたり、主体的に環境を作っていきました。女性同士という安心感もあり、「仲間」という意識がモチベーションを支えてくれました。居場所があった。そうでなかったら、途中でリタイアしていたかもしれません(笑)それぐらい、一緒に頑張れる仲間や伴走してくれる人たちの存在って、本当に大きいんだなって改めて感じています。苦楽を共にした仲間最高です(笑)

それに、プロの力もとことん借り倒してしまいました(笑)メンターのえふしんさんには、「どんどん活用した方がいい」と言ってもらえたので、遠慮なく、毎週決まった時間に週次のメンタリングをお願いしましたね(笑)プログラミングの話だけじゃなく、事業の相談や自分の悩みもオープンに話しながら、短期間でプロダクトを磨き上げる支援をしてくださいました。終わった今でも、親身に相談に乗ってくださっています。時間がないからこそ、プロを巻き込む。一人で悩む時間よりも、楽しい成長機会に充てるが、今となっては、私の新たな経験装備となっています!(笑)

それに、正直、ちょっとやりすぎだったかもしれませんが、プロトタイプを作っている最中、交流会でも、先輩が誘ってくれた週末のランチ会でも、クライアントとの打ち合わせでも、とにかくプロダクトの画面を見せてフィードバックをもらっていました。卒制期間は、毎日誰かしらに相談して、フィードバックをもらって、改善を繰り返していました。良いものを作って、社会に貢献したい。その一心で、周囲を巻き込みまくりました。ちなみに、この写真は、先輩の会社に突撃して、壁打ちした時の様子です(笑)

そして、プロトタイプが出来上がってきてからは、自分自身が一番のユーザーとして毎日使いました。これが一番ブラッシュアップにつながった気がします(笑)。自分がプロダクトの一番のファンでいること。それが、良いものを作る原動力になりました。土日のフランクな交流会でいきなりパソコン出して、「ちょっと見てもらっていいですか?」って、壁打ち相談し始める人って、多分私ぐらいじゃないでしょうか?(笑)真剣さと熱量は、ピカイチ伝わっていたみたいですよ(笑)本当に周囲に恵まれて、ラッキーでしたね!!

そして、GGAのセレクションを通過して登壇が決まった後、印象的な出来事がありました。普通なら、登壇者同士はライバルです。でもG’sは違いました。登壇者全員で集まって、お互いの最終ピッチをブラッシュアップし合ったんです。競争じゃなく、全員で高め合う。これがG’sの団結力だと思います。この経験があったから、本番で自信を持ってピッチできました。

結果として、プロダクトの質が格段に上がっただけでなく、会社を応援してくれるファンや応援団が増えていきました。GGAでの優勝とオーディエンス賞は、私一人の成果ではなく、この環境と仲間があったからこそだと思っています。

最後に ─ これから挑戦する方へ

GGAで二冠を達成できたのは、恵まれた環境があったからではありません。「自分はまだ成長できる」という情熱があったからなんです。だから、特別なことをしたつもりは、全然なくて、ただ「自分ならできる」というのを証明したかっただけなんです。そのために、夢中になれる環境をつくって、自分を信じ切るための鍛錬を続けて、周囲を巻き込んだ。シンプルにそれだけなんですよね(笑)

そして、この10ヶ月で関わってくれたすべての人への感謝しかないです。私の会社名「Givin’ Back」は、「恩返し・恩送り」という意味です。自分が受け取ったものを、次の誰かに届けていくという想いで創業しました。だからこそ、G’sで得た学びや成長を、これから挑戦する人たちに届けていきたい。このコラムも、そのGivin’ Backをするという想いの一つです。

もし今、「もっと成長できるはずなのに」とジレンマや葛藤を感じているなら、ぜひ自分は、もっと成長できるのである!!というその想いや情熱をとことん信じきってチャンスを掴み取って欲しいですね!クエストクリアしてく感じに、楽しみながらですけどね(笑)

大切なのは、完璧にやることじゃなくて続けること。一人で頑張ることじゃなくて、とにかく周囲を頼り、巻き込んでしまうこと。時間がないことは、ハンディキャップじゃありません。工夫する口実になるし、もし仮に前例がなければ、自分で作っちゃえばいい。そう、開発のように、何度も作ればいいと思っています!それが、正解のない答えを作れる、起業家の醍醐味だと思ってます(笑)

ぜひ、あなたの可能性を、あなた自身が証明していく過程をワクワクしながら楽しんで欲しいです!このコラムが何かのきっかけになってブーストできると嬉しいです。チャレンジを応援しています!!

木下 直美 / Naomi Kinoshita
G’s ACADEMY TOKYO ADA2期生
Givin’ Back株式会社 代表取締役CEO

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